Photo Secession declaration
来年2月から(だったかな?)
MIMOCAで鈴木理策氏の企画展が予定されている
ということで手にとってみた本には
デジタルカメラの普及に伴って写真が変わりはじめている
というようなことが書かれていた
鈴木氏が昔よく見ていたという
LIFE写真年間や写真講座がうちにはまだ20冊近くあったり
松江泰治氏が暗室作業についていろいろ語っていたけど
僕もモノールやハイドロキノンの配合を変えて現像液を作ったり
引き伸ばしレンズ毎にコンデンサー(レンズ)を交換する
アサヒダーストのすごく高価な引き伸ばし機
(電顕写真なんかのプリントに使うもの)を使ったこともあったり
年代が近いせいかなかなか興味深かったし共感できる部分もあったけど
僕は今はもう「写真」というジャンルを切り分けて考える事自体が
無意味だと考えているので
というより暗室にこもっていた30年前も
あまりデリケートな作業をしていた意識はなくて
複製可能な写真は様々な紙に印刷されることはおろか
ハーフトーンのないコピーになっても
強度の維持されるものこそが良いのであって
森山大道氏の有名な犬の写真は右向きと左向きどっちがオリジナルか
よくわからないという話もきくが
時にはダ・ヴィンチのモナリザやロダンの考える人のように
パロディーのネタとなってコピーされる位の
アイデアを示してこそ価値があると考えているので
あまりにもナイーブな宣言自体には納得できなかった
もちろん、「強い」イメージに辿りつくためには
デリケートな詰めの作業が必要なことはあるだろう
「入り口」をみつける作業、「通路のようなもの」を探す作業は
大事なんだけど、
そのやり方には拘りすぎない方がいいんじゃないかと
そんな風に感じた
この表紙、ホンマタカシ氏の「きわめてよいふうけい」になんか似てるな
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