A Bird's-eye View of the World
松江泰治氏の新作がみられるということで
昨日は以前から気になっていた
Hiroshima MOCAの「俯瞰の世界図」展へ鈍行の旅
松江氏は世界中の都市を俯瞰撮影し
繋げるプロジェクトを進行中とのことで
ここしばらくのエントリーの
スティッチングやスナップの積層といった話題とも関連していて興味深い
また、写真に関して言えば本城直季氏の作品も
大きなサイズで10枚弱展示されていた
写真集はもちろん持っているし、大判の写真も見たことはあるけど
ある程度まとまった枚数で大判作品をみたのは初めてで面白かった
また、この企画展では林重男氏の
同時開催のコレクション展では細江英公氏と土田ヒロミ氏の
モノクロ作品が展示されていたけれど
いずれもインクジェット出力されたものだった
ゼラチンシルバープリントの
なんとなくウェットな感じがないのは
おそらく画像処理で消されて
スポッティングの跡が皆無だったり・・・
なんてこととも関係あるのかなと
フィルムの時は必死になって
そういう痕跡を消そう消そうとしていたのに
いざ、そういうものがなくなると
今度はなにか物足りなくなるなんてのは可笑しなものだ
帰り道、尾道で途中下車して「俯瞰のおのみ地図」を撮影
5~6枚のスティッチングで本来横幅15000ピクセルぐらいなんだけど
縮小してシャープかけたらなんだか絵葉書のようになってしまった(笑)
明けて今日はMIMOCAで猪熊弦一郎展をみる
1968年あたりの The City シリーズなんかは俯瞰だなあ
(合間にカフェで絵コンテかいてる理由は後日)
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コメント
祖母のお見舞いに福岡に行ってたんですが、おもしろいなぁって思ったのが、
bonyalyさんの今回の写真と似たようなことをやってるのがいっぱいあって、
あとでセレクトしてブログにアップしようと思いますが、とても似た感じになりそうです。(笑)
今回のお話もとても興味深いものでした。
僕自身はデジタルでもモノクロが好きで好きでたまらないので、
これからもずっとやり続けると思いますが、どうしてもフィルム時代のプリントが、
頭の中に刷り込まれているので、何か違和感がこの10年間ずっと、
付きまとい続けているのも事実です。
それは単にノスタルジーとかいう問題じゃなくて、やっぱりアレがいいんです。
スティッチングみたいにデジタル特性が劇的に活かせるようなものもあれば、
少しデジタルならでは違和感を我慢しないとやっていけないものもあるなぁって、
ずっと撮り続けてて最近強く思います。
M3で気づいたのは、レンズは多少安物の方が思ってる写りをする、
っていうことでした。(笑)
たぶんデジタルに合わせて極限まで磨き上げた性能っていうものは、
用途によっては逆効果ってこともあるようです。
あっ、ちなみに僕はスティッチングはやってこなかったですよ。
投稿: iidacamera | 2015/10/15 16:03
iidacameraさん コメントありがとうございます
今回の展示がインクジェット出力だったというのは
オリジナル保護の意味合いもあるのかなとも思いましたが
赤い光の中、浮かび上がる画像に念をおくりながらの
暗室作業には錬金術めいた呪術的な部分も多分にあって
叙情的という意味ではやはりそっちなんだよなと(笑)
最近、清家冨夫氏の個展について
清家氏自身が写るということがとても難しかった時代についての
ことを書いておられたのも印象的でした
確かに使う道具によって
その向き合い方に影響を受ける部分はあるかもしれませんが
デジタルであろうがアナログであろうが
それに向かい合う姿勢次第でどうにでもなるんだろうなと思います
でも、冷静にみれば今のインクジェット出力は本当に優れていますね
投稿: bonyaly | 2015/10/15 22:30