Blind Date and Pain
MIMOCAの志賀理江子展「ブラインド・デート」へ
アーティスト・トークも聴講
赤い光の中21台のカローセル(スライドプロジェクター)
暗室作業を思い出す
暗室で投影されるのはネガ画像だけど・・・
赤い光は去っていく姿
テールライトが赤いから?
そういうイメージもあるかもしれないけれど
赤は最も波長の長い可視光線
だから、遠ざかる物体の出す光は
ドップラー効果で赤い色に近づくのだ(赤方偏移)
アーティスト・トークを聴きながら
「痛み」についても考えた
それは誰でもが(多分)知っている「感覚」であるけれど
同時に「感情」でもあることを忘れている人が多いような気がする
実際国際疼痛学会でも「痛み」を「感覚かつ感情体験」と定義している
つまり、「痛み」は客観的に定量化できないのに
自分の痛みと他人の痛みが定量的に比較出来るように
勘違いしている人が多いような気がする
「痛み」を客観的に定量化できなく、あるいはしにくくしているのは
そこに「感情」の要素が入ってくるからだ
ゴーギャンをモデルにしたといわれる
サマセット・モームの「月と6ペンス」は
人が本質的に「感覚」を共有し得ないということが
描かれていると思うのだけれど
モームはそれでもそこに「通路」のようなものがあることも
同時に暗示していると思う
パラドキシカルなことだが
「痛み」を客観的に定量化することを難しくしている
「感情」の要素こそが「感覚」で知り得ない
他人の「痛み」を推し量る「通路のようなもの」
なのかもしれない
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