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2021/06/26

Schrödinger's cat

1dsc00095_20210626131901

 

EVFの利便性や性能向上、
レンズの性能向上のメリットなどもあって
時代はすっかりミラーレス化の流れですが

今更ながらフォーカスリングを手で回して
ピントグラスに浮かび上がってくる光景を
掬い取るようにシャッターを切るという
呪術じみた儀式の記憶に取り憑かれて
古いカメラを手に入れてしまいました

古いとはいっても更に呪術めいた
暗室作業を必要としない
デジタルカメラではありますが

コンパクトで持ち歩きやすく
ヘリコイドを回すねっとりした感覚の気持ちよさもあって
現在はCONTAX Planar 1.4/50 をメインに使っています
まだ、いろんな状況で試し撮りを繰り返しているという状況ですが
使いこなすのはなかなか難しいなあという印象で
「写真を撮る」というところにまではまだまだ到りません
忘れ去られた3つの呪文をおもいだすまでには
まだもうしばらく時間がかかりそうです

α900はシャッターの音も盛大で
ミラーの動きもゆっくりなのか
ファインダー像の消失時間が長めのような気がしますが

いずれにせよ一眼レフというのは
シャッターを切った瞬間は見えていないわけで
何が記録されているのかが画像を確かめるまで
わからないというのは「シュレーディンガーの猫」
みたいだなあというのがタイトルの理由

普段忘れてしまいがちな
写真を撮るという行為の呪術性が
強く感じられるという意味でも
ユニークなカメラだなあと思いますw

ファインダーを覗き込むと
「おむすびころりん」や「不思議の国のアリス」みたいに
覗き込んだ穴の中の異世界に落ちてしまうんじゃないかと
ドキドキする・・・とまで言ってしまうととちょっと言い過ぎですが

フォーカシングスクリーンの上にぼんやり
浮かび上がった映像は
確かに目の前の光景のはずなのに
どこか遠い世界のようにも思えて不思議な感じですよね

そんなところも同じ一眼レフでも
素通しに近いファインダーでは得られない感覚で
α900の魅力だと思います

1dscf9135

以下の写真は全てこのレンズで撮影

1dsc00088 1dsc00213 1dsc00468 1dsc00143 1dsc001491dsc00476

 

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